物足りないくらい面白い(ネタバレあり)
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2020年8月14日 15時31分
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総合評価:
4.0
これは映画のポスターの煽り文が悪いんです。残虐な悪は誕生しません。「残虐な遊星からの物体Xと仲良く信頼関係を結び、人類の危機を排除しながら仕方なくほんの少しだけ人類を食べることを許可する。」映画です。主人公のエディのことを勝手に気に入ったヴェノム(遊星からの物体X笑)の一途さには可愛さを覚えます。その一途さに、最終的にはエディもヴェノムのことを受け入れて問題に対峙したり悪者を食べたり、昔からの友人のように会話をできるようになっていく様子は、見ていてクスッと笑えます。もちろん、アクションシーンも迫力があります。カーアクションであっても、ヴェノムがいるから普通の人間ではできない動きがあります。動きに強弱がつくので見ていて退屈しないどころか興奮しながら見ていられます。ライフ社側の女性研究員が、エディを研究所に引き入れたことがバレたあとあっさり殺されてしまうのが勿体なかったです。エディの心情を揺さぶるエピソードや動機付けとしてもう少し活用できたんじゃなかろうかと思いました。