二転三転する展開
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月31日 11時25分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
ホラードッキリ番組「スケア・キャンペーン」。
インターネットの同様の番組に負けるな、と喝を入れられて作ろうとしたところ……。
と、ここまではよくある展開。
陥れるつもりだった人が「ヤバイ」人だったというあたりは「やっぱりそうくるよね」を感じることかと思います。
しかし、それだけで済まないのがこの作品。
物語は二転三転していくさまはちょっと痛快です。
この番組自体、かなり悪趣味なんですよね。
冒頭ででたある施設の管理人として放り込まれた人物を、巧みに驚かせて楽しんでいるのです。
その人物は失禁するほどまでに恐怖を感じていました。
それだけの恐怖を与えて「いいのが撮れた」というのは実に悪趣味。
改めて撮ることになった新機軸の「スケア・キャンペーン」では、キーとなるのが実はアビー。
後半から登場するライバルのインターネット番組の集団は、果たして「仕掛け人」なのか、それとも本気の悪意があるのか。
現場からアビーと共に逃げたエマが、車の中のカメラに気づいて終わるエンディングは、どちらともとれ、解釈によっては面白いものになっています。