素材の味で勝負し過ぎ
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月7日 13時17分
役立ち度:0人
総合評価:
1.0
実話を元にして作られているのでしょうがないことですが見終わった後に「あの伏線は回収したっけ?」「インターポールの人は何しに来たんだ?」と思えることがたくさんあり、モヤモヤが残りました。もちろん再度見直そうとは全く思いませんでしたけど。
冒頭は良かったんですけどね。犯人グループ(傭兵)が凶悪そうでニコラス・ケイジ演じる警官マイクがどうやって事件を解決するのか、と期待値は急上昇。この類の映画では必ずと言って良いほど仲が悪い主人公とその娘リサとの親子の愛の復活、いじめられっ子の少年とマイクの交流など序盤でこの映画の見どころになるであろうエピソードが描かれ、これまた期待値アップ。
そんな期待は全て裏切られてしまいました。実話ベースとは言え映画としてもう少しどうにかならなかったんでしょうか?良い材料を使っているのに調味料入れるの忘れちゃったの?もちろん実際にあんな事件が現実に起きたら大変なことですが。
ニコラス・ケイジはそれなりに勇敢な警官役をこなしているし銃撃戦や爆破シーンもそれなりに迫力はありますが、無敵凶悪冷酷(だと思っていた)な犯人グループが終盤で急に弱くなってしまったようで全体を通して大した緊張感もないまま映画は終わってしまいます。残念。
この映画の良いところは90分以下で見終えることができることです。