当たり前じゃない
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年8月6日 11時51分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
いま目の前にいる人が自分と一緒にいてくれることを、当たり前と思っちゃいけない。そんなことを考えさせられる映画でした。
結婚して子どもが大きくなったから大丈夫、もう10年も付き合ってるんだから大丈夫、そんなふうに安心しきって甘えてしまえば、大切な人は離れていく。この映画では、たとえばハサミをテーブルの上に出しっぱなしにしているとか、些細なことの積み重ねである時プチンと切れてしまう、大切な人との物語が描かれています。この人となんで一緒にいるのか、なんで好きになったのか、その軸がぶれなければ、思い出すことができれば、ずっと一緒にいられるのかなと思います。
伊坂幸太郎さんの物語はみんなどこかで繋がっていて、いつも伏線回収が楽しみなのですが、今回は伏線回収がメインではないように感じました。分かってスッキリしてそこで終わるのではなく、この先も続いていく物語を想像して温かい気持ちになりました。自分も一緒になって登場人物たちを応援すればどうにかなるのではないか、頑張れ、走れ、と心の中で叫んでしまうような、そんな映画です。
イメージワード
- ・楽しい
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