サメ!サメ!サメ!
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月7日 14時01分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
もう投下する必要が無い原爆を、わざわざ&はるばる運んできたアメリカ軍の苦労話を見せつけられるようで、その後の広島・長崎を知る日本人の私としては鑑賞することを迷いました。しかし彼らも祖国のために戦ったのです。実話を元にした映画なので知っておいて損は無いだろうと思い見てみました。
戦争映画だと思っていたのですが砲弾が飛び交ったりするシーンはさほど多くなく、戦艦インディアナポリスが日本軍の潜水艦に撃沈された後の話の方が長かったです。海に浮かびながら救助を待つ乗組員にこれでもかとばかりにサメが襲いかかります。人食いザメが群れ成して襲ってくるのに乗組員達には武器がありません。「ジョーズ」よりもずっと怖いです。
そうした絶望的な状況でもニコラス・ケイジ演じるマクベイ艦長は部下を励まし続けます。上官と部下との関係や乗組員同士の友情など熱いエピソードが描かれながらも時々サメが邪魔しにきますが。見ている私も「サメはもういいよ!」と叫びたくなるぐらいしつこいです。
アメリカの戦争映画にしては日本人があまり悪者扱いされていなかったことはまぁ良しとしたいです。特に潜水艦の艦長は「憎たらしい日本人」ではなく「礼儀正しく誇り高い日本人」として描かれていました。
何よりもマクベイ艦長を本当に苦しめたのは日本人ではなくアメリカ人、そしてサメでした。