マイケル・コリンズの立場から撮られた映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月18日 11時51分
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総合評価:
4.0
タイトルにもなっている、アイルランドの独立運動家であるマイケル・コリンズの生涯を描く映画です。700年も続くイギリスのアイルランド支配を緩和させた人物の実話です。この手の映画で予備知識が必要なものが多々あったりするのですが、この映画は特に予備知識は必要ありません。話の大きな流れとしては、一活動家であったコリンズが独立運動をしていく中でリーダー的な役割を果たし、最後には・・というストーリーです。後半は武装闘争というよりも政治的な色が強くなっていきます。そして起こる内部での分裂や抗争。英雄的な地位であったコリンズの生き方・変化を鑑みるにやはり人間は英雄で居続けるのは難しいのだな、と考えさせられます。アイルランドの大統領である、デバレラ(コリンズと対立することとなる)の立ち居地からあまり描かれていない感じがするので、充分とは言えませんがアイルランドやもちろん他の地域での領土問題を考える際に必見の一本といえるでしょう。