静かで激しい
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年12月22日 13時18分
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総合評価:
4.0
地味なタイトルのため、注目を集めにくそうですが、かなりの名作です。
静かで激しい。そんな相反する面が描かれています。
主人公は普段は映画などのカースタントをしている青年・「ドライバー」。
その運転技術は非常に優れています。
裏の顔は強盗などの犯罪を犯した人を逃がすための「ドライバー」。
優れた技術で見事に逃がしています。
そんな彼はとても寡黙。
もっと思っていることを言ってもいいのに、と思うほどに寡黙です。
かといって人に興味がないわけではなく、ある時から恋に落ちます。
でも、熱烈に好意を伝えることはしないのがじれったいです。
そこが「ドライバー」らしいところではあるんですけれどね。
彼女との出会いをきっかけに「ドライバー」の運命も思わぬ方向に。
そんな中で激する面もみせる彼です。
主人公が無口なため、物語はかなり静かに進んでいきます。
だからこそ後半の激しいシーンが活きています。
実をいうと、余り期待せずに観たのですが、かなり好印象で「思わぬ名作を見つけた」と感じる作品でした。