途中まではよかったです
2021年2月18日 11時42分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
舞台は四国。
主人公・比奈子は幼いころにそこから引っ越しており、大人になってから帰ってきます。
幼馴染であった文也から、おなじく幼馴染の莎代里が16歳で亡くなったことを知り驚くことに。
莎代里はいわゆる口寄せをする家系で、彼女自身、その仕事に携わっていたことが描かれています。
物語はどちらかというと民俗学的な方向で描かれています。
ただ、四国のお遍路についての描写は、あくまでファンタジーであると捉えておいたほうがいいです。
そもそもお遍路自体は作中で書かれている「四国に結界を張る」ものではありません。
また、お遍路を逆回りに周る「逆打ち」については「死者を蘇らせる儀式」ではなく、特に珍しい周り方でもないです。
莎代里の母は娘を蘇らせるために逆打ちを娘の年齢の分、16年かけて周っています。
先に書いた通り、ファンタジーとして捉えつつ視聴しました。
ただ、莎代里の家に忍び込んだ文也たちが発見する15年分の御朱印。
これが一枚ずつ紙にかかれたものがふすまに貼られているという描写が少し気になりました。
私自身、御朱印巡りをしておりますので、その扱い方に少々疑問が……。
また、後半からの光の扱い方が若干チープでどこか滑稽さを覚えるほどになってしまっているのが残念です。
途中までは民俗学的ファンタジーとして楽しめていたのですが、終わりの方が少し惜しい作品でした。