ディズニー映画で心を表現
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月20日 17時37分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
言葉を失い、自閉症と診断されたオーウェン氏の物語をドキュメンタリーで描いています。
彼は2歳で話すことをやめてしまいました。
しかし、成長の過程で謎の言葉をつぶやいていることに両親は気が付きます。
それはディズニーアニメの台詞でした。
ここからがオーウェン氏と家族の「言葉」を通した心の交流が始まります。
彼はディズニーアニメが大好き。
そこでさまざまな言葉を学び、家族もまたディズニーアニメから言葉を使って交流します。
ディズニーのアニメは子どもにも分かりやすいですし、台詞の一つ一つが温かいんですよね。
そこから言葉を取り戻していったオーウェン氏とその家族は素晴らしいと思いました。
彼は学校でディズニーアニメを観るクラブを作り、意見交流などもしていました。
言葉を失っていた幼少期からすると大変な進歩です。
ただ、一方で「ディズニーでは描かれない部分」、つまり性的なことなどについては全くの無色です。
その点については彼の兄も案じており、自閉症のもつ困難さ、家族の苦悩も感じました。
オーウェン氏の例は本当に奇跡的なことで、実際にはなかなか難しいです。
兄が案じているのもその部分です。
そんな中で大人として一歩を踏み出していくオーウェン氏の姿も素敵な作品でした。