良作とまではいいませんが、面白い作品です。
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月3日 19時27分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
タイトルのとおり、劇場が舞台ですが「霊」というよりは「人形」に襲われるパニックものです。
人形自身に霊がとりついているのではありますが。
主人公はなかなかチャンスを掴み切れない若手女優・水樹沙羅。
プロダクションの社長から提案されて、とある舞台のオーディションを受け、見事に役を掴みます。
その舞台では人形が使われるのですが、その人形、じつはいわくつきのものでした。
まず初めに襲われたのは衣装係の女性。彼女は、死蝋化した状態で発見されます。
その次は主役の女性。その彼女の代わりに沙羅は主役を掴みます。
しかし、人形の異常さに気づき……、というお話。
最初に主役になっていた女性の高慢さもいい味がでていていいです。
個人的に面白い役だと思ったのは、監督の錦野豪太。
彼は立場を利用して、女優を食い物にしたり傲慢な人物なのですが、そこがいいです。ステレオタイプ悪役ですね。
人形に襲われて「助けてください……」と言いながら連れ去られるシーンは少し「ざまあみろ~」って思ってしまいました(笑)
沙羅役の方も演技はまだつたない部分もありますが、面白い作品です。
定期的に観てます。
気になるのは、舞台のお稽古を劇場でやっているところ。
劇場を借りるにはそれなりにお金が必要で、お稽古は普通スタジオなどでするはずなのですが、この映画では劇場でやっています。
しかも毎回本番メイクに本番衣装で。
その辺りが少し気にかかりますが、物語としては面白いです。