モードとエヴェレットの夫婦の形。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月25日 07時39分
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総合評価:
4.0
モード・ルイスの描く絵が可愛い。
芸術の知識はなくても、絵から好きなものを描いているのが伝わってくる、そう思うのは、この映画を観たからかも?
意地悪な叔母の家に兄と一緒に住むモード。彼女は、重いリウマチを患っている、絵を描くこととが好きな女性。
タバコを吸い、オシャレをしてコッソリ夜にクラブへ行く、たまに口が悪くなる可愛い笑顔の持ち主。
エヴェレットの住み込み家政婦として、半ば強引に雇ってもらい、1人でも狭く小さな家に住む2人。
家事を済ませたモードは、ペンキを見付けて、何もしていない壁に塗っていく。
それから毎日、家事を済ませると、ペンキを持って、何かしら塗り、そして描き始める。給料のほとんどを絵の具や筆に遣う。
モードの生き方がカッコいいし、可愛いし、絵もとんでもなく可愛い。
やりたいこと、すきなことをする。
嫌なものは嫌。好きなものは好き。
シンプルだけど、そうやって生きていくのは難しい。と思っていることが、モードは分かってくれないと感じる。
「好きなんでしょ?何でやらないの?」
小さな声でそう言われそうな気分。
一瞬だけど、エヴェレットの足の上にモードが足を乗せて、一緒に踊るシーンが、ラブストーリーの映画の中でも、飛び抜けて好き。
小さな町で、彼女の描く可愛い絵が、見付けられて本当に良かった。見付けられなかったら、この世に出ていなかったかもしれない。