立場の違う二人の友情
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月2日 17時52分
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総合評価:
3.0
ジョージの吃音を治したいという事で、妻のエリザベスが献身的に彼を支え、何軒も言語療法士を尋ねたというシーンは好感が持てましたが、父親のわざと人前で話をさすやり方は、一番近道に見えて一番の遠回りと思えてなりませんでした。
言語療法士のライオネルとの最初の出会いの時に、ヘッドホンをして自分の声が聞こえなくして本を朗読さす所は、その結果と共に興味深かったです。
ジョージはライオネルと徐々に心の距離を縮め、治療を進めていく途中で、兄との関係や王位継承の事など色々と起こり、ライオネルと離れてしまうのは残念でしたが、
また謝罪して再会し、ライオネルの家族と出会う所も、普段冷静なライオネルの別の一面も見え面白かったです。
ジョージが王位継承し、戴冠式に備える所での二人の会話は、また神経質になっているジョージに対してライオネルのやりとりは見事でした。そして落ち着きを取り戻すジョージの表情も見ごたえがありました。そして、自分の意見をはっきりと述べていく所にも大きな成長が見られました。
二人の築いてきた絆が素晴らしかったです。