マーキングから始まる謎が面白いです。
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月16日 15時37分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
主人公・山本由佳里の家の表札プレートに謎のマーキングが書かれることから始まる物語。
母親がなにかとヒステリックなんですが、最後まで見ると「なるほどなぁ」と思わされます。
現実は……なのに娘の言動があれだと、ヒステリックにもなるでしょうね。
謎のマーキングの文字列から、謎を解いていくところが面白かったです。
結局のところこの物語はホラーではありますが「心霊」的なホラーではないんですよね。
主人公の弟についての謎が明かされるところは衝撃でした。
残念なのは主人公の台詞が時々聞き取りにくいところ。
ちょっと影を背負っているという設定なので、演技的には合っているのですが活舌との兼ね合いもあって聞き取りにくいです。
アイドルの子が主演とのこと。
こういった感情を抑えた役柄というのは演じやすいのですが、一方で「聞き取りにくい」という危険もはらんでいます。
演劇の舞台などでは「ぼそぼそと喋る」というシーンもきっちり客席に届くように俳優さんは演じているので、実は難しい役なんですよね。
余り書くとネタバレが過ぎるので書きませんが、ラストシーンの「M」は"Mother"なんだろうなぁ。