大学生の転落ぶりと裏社会を垣間見れます
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月23日 01時42分
役立ち度:1人
総合評価:
4.0
主人公の大学生が金銭面での理由で除籍となり、さまざまな仕事を経て最終的にホームレスになってしまうストーリーです。中村蒼演じる主人公は基本的には良い人のようで、仲間思いであり、そのために損をして転落していくということでかわいそうでした。「正直者がバカを見る」を地で這うような生き方をしており、応援したくなる気持ちになりました。主人公はホスト、地方での日雇い労働者等を経験しますが、これらの裏社会の様子がリアルに描かれています。お金を払えないホストの客を風俗に売り飛ばしたり、違反したホストをボコボコにしたりなど、裏社会の厳しさを垣間見ることができます。主人公が転落したきっかけは、親が学費を払わずに失踪したことです。学費は自分で稼ぐという考えもありますが、失踪せずに学費を払えない事情を話せば、最終的にホームレスになることはなかったと思われます。そのためコミュニケーションが重要ということになります。本映画では大塚千弘がきれいな裸体を披露しているところも見所ではあります。