映像と音楽と役者さんの演技がすばらしい作品
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年12月31日 21時25分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
世界最長925秒の予告編をYOUTUBEでみて、公開前から楽しみにしながら鑑賞しました。
映像と音楽の美しさと、役者さんの演技が際立っていた作品でした。
特に、草彅くんの演技は演じていると感じることがないほど自然で、バラエティー番組などで見るふわふわした要素はみじんもみられず、見事にスクリーン上の凪沙に魅せられました。新人とは思えない一果役の子もとてもよかった。
少しずつ心を許していくふたりは、観ているこちらもうれしくさせ、凪沙の顔がどんどん優しく、母親の顔になっていく過程をみていたので、まさかあんなラストになるとは思いもよらず、鑑賞後、しばらく衝撃が重く残る状態になりました。エンディングが終わっても立ちあがらない人が多いのはそのせいだと思います。
凪沙側からみると非常に辛い最後にみえてしまいますが、彼女が一果と過ごし、母であった時間はかけがえのない時間だったんだろうと思うと、人の人生は結果ではなく、経過なのかもしれないと考えさせられる作品でした。
何もかもすばらしい映画だったんですが、中間のエピソード(一果の友達のくだりなど)が少し淡々としているように感じてしまい、評価は☆4にさせていただきました。