何度も見たくなるお話です
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月28日 16時58分
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総合評価:
4.0
緑の多いのどかな町を舞台に、繰り広げられるひと夏の「大きな出来事」とそこに集う家族たちの物語に大変魅了されました。
2009年の作品ですが、ますますネット社会となっている現代にとっては、殆どがネット管理されているストーリーに、かなり現実味を持って観られるのが良かったです。
その仮想空間内での表現が、輪郭線をオレンジ色で表している所も気に入っています。そこでのキングカズマの戦闘シーンや巨大化していくAI・ラブマシーンも迫力がありました。その暴走の阻止にどうするのかハラハラして観ていたところ、突然の花札の登場はとても意外でした。それを使い家族の結束で立ち向かっていく所にはついつい力が入って見入っていました。
その屋敷の長である栄おばあちゃんが、大事件の勃発にも凛としていて、みんなに的確に指示を出し「あんたならできる」と励ますシーンは感動モノでした。それは私にも言って欲しい勇気づけられる言葉でした。
それと、主人公の健二と先輩のなつきの恋が、優しい感じで進んでいくのも良かったです。