映画ポップコーンの評価
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このレビューにはネタバレが含まれています
冴えない男子高校生が主役ということもあり 共感してみていられるかと思ったが、実際のところそんなこともなく 主人公の小磯 健二は国際数学オリンピックの日本代表を狙えるほどの数学マニアだ こんな天才君を自分ごととして考えるのはなかなか難しいものではあった。 しかし、話が進むにつれて普通の男子高校生らしさや 問題に対して、立ち向かっていくかっこよさというのがどんどん出てくる。 細田守監督の作品は主人公のCVに俳優をよく起用するのだが 今作は主人公に神木隆之介が起用されている。 これがとても適役というか当時割と若手俳優だったにも関わらず キャラクターにフィットした演技をしている。 この点に関しては他の細田監督の作品を見てもらえればかなり差がわかるはずだと思う。 タイトルで細田監督の中で1番良かったと書いてある理由は声優にあると言っても過言ではない。 もちろんヒロインの篠原夏希の家族、特に祖母の栄との関係性には 思わずジーンときてしまう時もありストーリーも満足できる内容になっている。 2009年に公開されたとは思えないような仮想現実の描写も見どころの一つだろう。 2021年現在もあそこまでのネット環境になっていないことからもまだまだこれからも愛される作品だと思える一つの理由かもしれない。
地元の近くが舞台となっていることもあり、電車や駅の風景、田舎な感じが実際と同じだったりもして、見ていて楽しめました。ストーリー的には良かったのですが、監督が以前撮った作品を思わせるような場面がいくつかあったのが、ちょっともったいないような気がしました。折角だからもっと違う演出が見たかったです。 戦いの手法が花札というなんとも古風な、そして頭脳戦なところが良かったです。幼い頃、祖父母の家で花札を楽しんだことがあるので、さらにこの演出を楽しむことが出来ました。ただ、ラストバトルの札や役が良すぎるような気もしましたが…。 決闘のシーンで、ご先祖様になぞらえて「大阪夏の陣」を軸としているのもまた胸アツ演出でした。キングカズマの強さも説明のつくもので、そして操作している佳主馬が中学生らしく、もどかしさを抱えながら戦っているのも、人間らしくて良かったです。 大家族のまとまり感が好きでした。血は争えないのかもしれませんね。また、栄おばあちゃんの芯の強さや声、男性陣が一致団結する感じが好きでした。 何度も見たくなる作品、家族の繋がりっていいものかもと思える作品です。
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