金田一シリーズと言ったらやっぱりこれ
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2021年5月19日 10時33分
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総合評価:
4.0
横溝正史の金田一耕助シリーズはいくつも映画化されていますが、自分の中で金田一耕助と言ったらこの市川昆版です。
石坂浩二扮する金田一耕助を始めとするキャスティングがイメージ通りなんですよね。
市川昆版の金田一シリーズですが、合計六本あります。
製作順に見て行ってもいいのですが、作品内の時系列順に見て行きたいのでしたら最初に見るのはこの「獄門島」でしょう。
原作では一番最初に金田一が解決する事件という訳ではないですが、市川昆版の中ではもっとも時系列的に古い事件となります。
作品内容ですが、横溝正史らしく親類間のいざこざが絡んでおり悲しくもあり恐ろしい話です。
この親類間のいざこざ・憎しみ。
親類間・肉親の間でのトラブルが事件となる事が多い現代にも通じるものがあり考えさせられます。
重々しい雰囲気もさすが市川昆と言った感じ。
推理抜きにも面白い内容となってますので頭を使わずとも楽しめます。
大どんでん返し!一大スペクタクル!
みたいな最近にありがちな正直もう飽きた・・というサスペンスにはない良さがあります。