こちらは劇場版です
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月28日 12時49分
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総合評価:
4.0
本作は同じ「呪怨」のタイトルのものがもうひとつあり、若干ややこしさがありますが元々媒体が違います。
2000年に公開されたものが原典で、そちらはいわゆるVシネマです。
その流れを汲み、正式に劇場版として公開されたのが本作。
こちらではボランティアのヘルパー・仁科理佳が主軸となっています。
彼女が代理として訪ねた家では人の気配がなく、家に入ったところ放置されている老女を発見します。
排泄物も垂れ流し状態であった老女をケアし、家の掃除を始めるのですが、それが恐怖のはじまり。
彼女を恐ろしい現象が襲います。
そもそもこの老女がなぜ放置されていたのか。
同居の家族についても本作特有のオムニバスの中で描かれています
元のVシネマ版もそうですが、このあとのシリーズにもオムニバス形式は継承されており、様々な視点からひとつの事象を観るというユニークな作品となりました。
本作で面白いのは遠山という刑事。
佐伯家事件を追っていた彼は、家に元凶があると知り燃やそうとします。
そんな中で幻影をみる遠山。
幻影は自身の娘の成長した姿だったのです。
一連の出来事から数年後も描かれており、遠山が幻影で観た娘・いつみもまた登場します。
時間すらもねじ曲がった設定が非常に面白い作品です。