池脇千鶴さんの代表作と思います。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月12日 12時13分
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総合評価:
5.0
‘85年の田辺聖子さんの短編小説を’03年に映画化したものですが、’21年の現在よりも、何かとのんびりしていても猥雑な設定や描写になっています。池脇千鶴さんの屈折したキャラクターの演じ方や、恒夫や周囲の人たちの態度などが、実際に居そうな描き方になっていました。
現在のように多様性について様々なことが話題になる以前は、この映画のようにひっそりと生きている障碍を持つ方がほとんどだったのでしょう。
この映画のジョゼの場合は、恒夫たちといろいろとあった後に少し変化がありますが、やはり福祉や医療関係者のみとの関わりでは、なかなかそのような事は起きないのでしょう。
医療・福祉関係者の言うノーマライゼーションというものについて考えさせられました。最近はいろいろ便利な車椅子などもあり、様々な技術も発展してきているので、地域の保健所や役所などがもっといろいろな面で関わる様になればといいと思いました。
当時売れ出していた有名な俳優さんたちが様々な役で出演されています。