突き抜けるとなぜか、泣けてくる
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年9月2日 20時34分
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総合評価:
4.0
今作の一般的な評価は「80年代を代表するアクション・コメディの快作」、のはずなのだが。
個人的にはむしろ、泣ける映画だと思う。
物語終盤、大盛り上がりのコンサート会場から抜け出したブルース・ブラザース。
サイコな元カノとの悲しくもおかしい別れのシーンのあと。
オンボロ車で逃げまくるブルース・ブラザースを警察が追いかけてくるのだが、その追跡隊が何十台のパトカー、何百人の軍隊、更にヘリコプター、最終的には戦車までが登場してくる。
ここで思わず泣けてしまう。そのあまりのバカバカしさに。
そもそもミュージカルシーンのゲストミュージシャン達がとてつもなく豪華過ぎる上に、脂の乗り切ったジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが最高のコメディ演技を惜しげもなく見せているのだから、もう映画内の何もかもが過剰である。
オリンピックのアスリートと同じように、過剰に突き抜けた存在はそれだけで人の心を動かすのだ。
笑って泣いて、歌って踊ってブッ飛ばす!
コメディとかミュージカルとかの枠をはみ出した、奇跡的なものを見る感動を味わえる一本。
イメージワード
- ・楽しい
- ・笑える
- ・泣ける
- ・切ない
- ・かわいい
- ・かっこいい
- ・コミカル
- ・スペクタクル