人が下す決断の重さ
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月15日 18時01分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
この作品は、困難な状況で下した決断で奇跡を起こし、乗員・乗客だけでなくNY市民も救ったUSエアウェイズ1549便の機長サリー(トム・ハンクス)と副操縦士ジェフの二人が英雄から一転、疑惑の人となり、自分たちの決断が最善で唯一であったことを証明するまでを描いた実話ベースの映画です。
サリー達を追及する事故調査委員会の仕事は、様々なデータからあらゆる可能性を導き検証することって頭の中では理解しているつもりですが、私にはどうしても悪役に見えてしまいます。英雄になるって大変です。
もちろんサリーとジェフの二人だけで奇跡を起こしたものではなく、その他の乗務員や乗客、救助に出向いた方々の冷静な行動も忘れてはなりません。飛行機に乗る機会が殆んど無い私でも、異常に気付いたCA達が引きつった表情で「姿勢を低く!かまえて!かまえて!」と繰り返すシーンは夢に出てくるほど怖かったです。1月15日の極寒のハドソン川に着水し、死者を出さなかったことは本当に奇跡です。
事故後にサリー達が宿泊したホテルの女性スタッフが、感激のあまり思わずサリーに抱き着いてしまうシーンが印象的でした。その気持ちわかるなぁ。