一度でいいので、見てほしい作品です
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月29日 02時59分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
この作品は苦しく重いシーンもありますが、青春を感じながら身近にある大切なことに気づかせてくれると思います。
最初は先天性聴覚障害を持つヒロイン・西宮硝子を好奇心からいじめ、最悪な印象の主人公・石田将也。そして同時に自身も周囲から疎外され、いじめの対象になった将也。それは彼がまるで重い十字架を背負ったように感じました。それから時は過ぎ、高校生になった将也は硝子の元を訪れ、友達になります。ここから小学校時代の仲間たちと再び親交を深めていきます。
遊園地で遊んだり、花火大会に行ったりと青春を感じる明るいシーンもありますが、硝子が投身自殺を図るシーンや彼女の障害に対し言い合いをする場面があります。イライラしたり重い気持ちになると思いますが、思いを伝える事の難しさ・命の尊さを教えてくれます。また将也・硝子の気持ちに寄り添ってみると、より感じられると思います。
ここまで少し重くなってしまいましたが、安心してください!明るいムードメーカーの永束くんが登場したり、硝子・植野の将也に対する淡い恋心などコミカルな部分もあります。
最後に伝えたいのが、西宮硝子の声についてです。担当声優は早見沙織さんで、演じるにあたり、実際に聴覚障害者の方々とお話しし、外や家での人との接し方など細部まで調べられたそうです。口数は少ないですが、少しのセリフでも硝子の思いをしっかりと表現されていて、凄いと思いました。本当に高い演技力ですので、ぜひご覧ください。
イメージワード
- ・楽しい
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