タイトルの割に内容はインパクトに欠けるかも
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月29日 13時01分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
タイトルとパッケージから「誘拐されて監禁された少女が健気に頑張って脱出する話かな」と思ったら大間違い。
結構エグい作品です。
内気で人との会話が苦手なセス。
彼は、高校時代の同級生だったホリーを偶然バスで見つけます。
ホリーはカフェの店員として働いている女性。
そんな彼女をデートに誘うために、シミュレーションをひとりで何度も繰り返しているのがなんとも情けないというか……。
SNSでホリーのことを調べ、店宛に花を贈るのもストーカーじみていて、いい塩梅の気味悪さになっています。
セスは、ホリーを自分のものにしたくて檻に閉じ込めたというわけではありません。
ホリーには実は裏の顔があるんですよね。
これは割と序盤で明かされ、物語の冒頭あたりでのホリーの振る舞いが実は……というところが面白いです。
セスは、そのあたりを知った上で監禁したのです。
言ってみれば「どちらもサイコパス」な物語。
ストーリーとしては若干先を読みやすく、それ故に驚きを感じるシーンは個人的には感じませんでした。
互いのサイコパスっぷりが衝突して中和されているようにもみえます。
セスの異常性を強めにすると面白かったのではないかと思います。