宇宙空間という、密室の恐怖
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月15日 15時35分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
火星のサンプル回収成功に沸く船内や、宇宙空間の雰囲気も良く出ていてすぐにストーリーに入れ込めました。
見つけた生命体の検査に、色々な環境を試していく辺りも本格的で気に入っています。
その未知なるものが吉と出るか凶と出るのか、楽しみながら観ていけました。
国際宇宙ステーション内という逃げ場のない環境での、「カルビン」と名付けられた生命体とのスリリングな攻防が見ものでした。そのカルビンの成長していく様子の滑らかな動きが美しく、目が釘付けになりました。
ストーリーの前半が静かに進んで行く分、ラボで突然のトラブルが起こった辺りから、クルーらと同じ様にカルビンの動きにとても注目していきました。
見た目は他の映画に出てくるような怖いエイリアンといった感じでもないのに、どんどん知能を発達させクルー達を襲っていく所が逆に怖かったです。どうしたらカルビンを排除できるか知恵比べ的な部分も多いのですが、それをうわまる動きをするのも凄かったです。
あんなエンディングになるなんて・・・絶句でした。