アップデートされた世界でようやく可能になった「トゥルーエンド」なジョゼ虎
2021年2月12日 15時52分
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総合評価:
4.0
アンハッピーなことで有名な実写映画版に対してのアンサー的な作品。
原作小説は40年近く前に発表されており、その間にアップデートされた世界でようやく可能になった「トゥルーエンド」を目指し、見事に成功させた制作陣の意欲に敬服させられる。
実写では不可能であったジョゼの内面世界のイマジネーションを見事に豊かに映像化し、チープさをできうる限り排除し、所謂アニメ的な誇張も少なく、誰が見ても恥ずかしくない画面クオリティの高さが素晴らしい。
言い方が少し悪いが、小説、実写、アニメと通して見ると、まるで「恒夫(ジョゼの彼氏)ガチャ」のようでもあり、今回のアニメの恒夫は「大当たり」で良かったね、ジョゼという感想を抱いてしまう。
実写版の恒夫が靴が濡れるからと嫌がった海辺のシーンだが、アニメの恒夫はためらいもなく靴のままジャブジャブと海水に浸かり、それを見た瞬間に「勝ったな」と心の中でガッツポーズを決めました。
一度見ただけでは味わいつくせないほどキャラクターや小道具や背景に細かな芝居が付けられているので、是非繰り返しの鑑賞をしてみてください。
イメージワード
- ・切ない
- ・かわいい
- ・ロマンチック
- ・ファンタジー