映画館で観て良かったです。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月4日 12時06分
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総合評価:
5.0
児童虐待を扱った映画ですが、いかにも居そうな母親と彼氏、そして偶然に関わることになる主人公の泥棒の話です。
主人公が盗みに入った先で偶然に虐待されている子どもに出会うのですが、主人公も子供のころ大人に虐待されていたので、その子供を助けるという展開です。何かにつけ他人に罵声を浴びせる人物ですが、普通の人なら関わらないような相手にも、子供を助けるために関わっていきます。
ダメな母親役の古川藍さんの演技がリアルで良かったのと、屈折した主人公を演じた監督兼主役の上西雄大さんの佇まいが良かったです。
海外の様々な映画祭で多数の賞を受賞しただけの事はある映画だと思いました。
上西監督が児童相談所に関わってきた児童精神科医に話を聞いたことから、一晩で書き上げた脚本とのことですが、児童虐待が社会問題とされていなかった時代の方が、このようなことは多くあり、現代社会にも多くの影響を与えていそうです。
ミニシアターで上映されていましたが、満員になっていました。
上西雄大監督の次回作「ねばぎば新世界」も映画館に観に行こうと思っています。