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「沢田研二と主人公キャラとのマッチングが素晴らしい」 キネマの神様 つなぐさんの映画レビュー

キネマの神様 God of the Cinema

沢田研二と主人公キャラとのマッチングが素晴らしい

2021年8月19日 15時04分 役立ち度:0人
総合評価: 4.0
亡き志村けんの代役の沢田研二が非常に良い。

かつては所属事務所が同じで、「全員集合」等々での共演や、山田洋次監督作品では『男はつらいよ』にも出演しており、そうした過去の記憶と沢田研二本人のキャラクターが、本作の主人公と良くマッチングしている。

若き日の主人公役が菅田将暉だということとのギャップについても、「ジュリー」の愛称で黄色い歓声を浴びまくりであったという事実が、現状の「ギャンブルと酒浸りの日々を送るしかない老いぼれ」を許してしまえる大きな要因の一つとなっている。

在りし日の松竹撮影所での日々の雰囲気が当時感を良く醸しており、往年の名女優を演じた北川景子の驚愕の美人振りや、監督役リリー・フランキーの素晴らしい台詞回し(最後の捨て台詞のカッコいいこと!)などによって、邦画の名作のメイキングを直に見ている感覚になる程。

業界の生き字引とも言える大巨匠、山田洋次ワールドに存分に浸って泣いてください。
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