小川淳也という人を知ることが出来てよかった
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月26日 11時59分
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総合評価:
4.0
2003年、小川淳也さん32歳から現在に至るまでを時系列的に追った映画作品です。
32歳とはいえとてもフレッシュに挨拶をし、涙ぐみながら自身の思いを語るシーンに心打たれぐっと引き込まれました。
大臣ではなく天下りやこの組織体制が悪いゆえに、なかなか変わることができない政治、これをどうしていくかというような事を語り、さらに引き込まれていきましたが、その後はどちらかというと選挙ゲームや政党ゲームのような内容になってしまい。。
町内で自転車に乗ったおじさんに突然「心が真っ黒」と怒鳴られたり、最初6歳そこらだった娘が成人し投票のお願いの電話をかけていたり・・胸が痛くなるシーンが徐々に増えていき、小川さんが語る内容も、この国をこう変えて行かなければならないという話より、自民党にどう勝つか、自分が当選する為に小池(小池百合子を全員呼び捨てにしている点すこし苦笑いでした)を嫌いながら希望の党に入るなど。。
日本の政治を変えたくて政治家になったのだと思いますが、映画の後半、映画で語られる内容は選挙の厳しさがメインで、どう変えていくかなどの話があまりなかった点が少し物足りなく感じました。
本当に熱意を持ち人生をかけて政治家になるような人間がいるのに、結局発言権がなく20年近く経過してもあまり変化がない・・そしてこの後も何か明るい変化がありそうでもない・・こういう人がいても、日本の政治って全然変わらないんだなという絶望も感じられてしまった内容でした。