今までにないヤクザ映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月16日 16時13分
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総合評価:
4.0
ヤクザ(任侠)映画といえば、終わったあとに肩で風を切ってあるきたくなるような…。という表現が似合う、暴力描写や義理人情、男性のプライドをまっすぐに貫くような内容のイメージでしたが、この映画は違います。
それを期待してみると、ひたすらに暗い気持ちになって終わると思うので、お勧めできません。
暴力には暴力で返してもいいが、それにも責任が伴うこと。犯罪を重ねた場合、それを償わなければいけないこと。
それをしっかりと描いた映画だと思います。
綾野剛さんのカメレオンぶりが凄いです。1994年の描写にはさすがに無理がありましたが、20代のキャラクターを演じた2005年の描写には全く違和感がありませんでした。隣に座った尾野真千子さんがかわいそうになってしまったほどです。
この映画のその後、を思うと中山(北村有起)の『お前は懲役に行っていたからいいな』という言葉が刺さります、
実際に組が衰退していく様子や、舘ひろしさん演じる柴咲組長が弱っていく様子を見ていた中山からすれば、それを見ずにすみ、今後のことも考えなくていい山本がうらやましくなると思いました。
イメージワード
- ・悲しい
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