ブロークバック・マウンテン
1963年の夏。ワイオミング州のブロークバック・マウンテンでイニス(ヒース・レジャー)は羊番の仕事を始める。たまたま一緒に組んで仕事をしていたジャック(ジェイク・ギレンホール)との間に友情が芽生えるが……。
正直なところ、映画の内容を思い出すだけで未だに涙ぐんでしまうので(半年経過しているのに)、“素敵な”とは正反対の気持ちではあります。 カウボーイのイニスとジャックが就業先の山で出会って恋に落ちる話です。どちらも20代で、イニスは古風な男、ジャックは奔放な男です。山の仕事はシーズンバイトみたいなもので、どうもジャックはしょっちゅうバイトに来てるみたい? 1960年代の世間では、ゲイという存在は犯罪者に等しく、勿論カムアウトなんて自殺行為です。だけどジャックは(積極的に言うわけじゃないけど)自分がゲイであることを必要以上に隠していないようで、山のバイトの雇用主も(ジャックがゲイであることに)気が付いていて、なおかつジャックがバイトに来る男たちを誘ってるのも気が付いている様子でした。 前提に、ジャック・ツイスト(ジェイク・ジレンホール)が美青年であるという但し書きがつきます。山で二人きりで美形に誘われたらノンケでもふらついちゃうのかな。 イニスは真面目で誠実です。ただ父親が頭のおかしいゲイフォビアで(とはいえ当時の認識では男らしい行為だと思われてた)、なぶり殺しにされたゲイの死体をまだ子供だったイニスに見せつけた過去がありました。だからイニスにはゲイに対する恐怖心があったようです。 恐怖心が湧くって、結局は自分の心のうちに同性愛要素があるからです。 ジャックは端的に言ってわがままな青年です。食の好みが細かいし、それをイニスに押し付けてはばからないところがあります。彼は顔が良くて雰囲気が蠱惑的なので、子供のころから男女問わず誘われた経験がありそうです。 たぶんそれで、自分がゲイ(というかバイセクシュアル?)であることを否定せず、行けそうな相手には積極的にアプローチしてるタイプみたいです。 時代が違ってたら二人はすぐに恋人になれて、もしかしたらすぐに別れていたかもしれません。主にイニスの頑固さとジャックの浮気性がぶつかって、駄目になる関係だったもしれません。いや、意外とジャックは一途なところがあるから、浮気は誤解かもしれない。どちらにしろすれ違いは有りそうです。くっついたり別れたり繰り返す二人だったかもしれない。 でも、この映画の二人には、そんな戯れなどかなわぬ夢でした。この映画のラストを見てハッピーエンドとはとても思えません。 それでも、見終わったときに、もちろん哀しいけど哀しいだけじゃない、なんだか幸せなような死にたいようなこみ上げてくる感情が溢れました。 だらだら書いてしまいましたが、シンプルに言えば愛した人に愛される物語です。やっぱりメリバかなあ。
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