日本漫画の実写版ハリウッド映画の中では断トツで再現度が高いです。
2021年2月22日 01時26分
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総合評価:
4.0
作品の原作者は、木城ゆきと氏で、1991年から現在まで断続的に描かれている「銃夢」シリーズを、「タイタニック」のジェームズ・キャメロン監督が映画化しました。題名と主人公の名前が、日本版と異なるは、元々原作を知ってる日本人からしてみると、ちょっと違和感がありますが、日本語と英語では語感が異なるので、仕方ないかなと思います。
しかし、内容の方は、かなり原作に忠実に作られており、随所に原作者へのリスペクトも感じられたので、原作ファンである自分にとっては、とても嬉しく感じました。最初この作品のポスター等で主人公アリータの目がちょっと大きすぎないかなーと感じていましたが、映画を観ている内に、そういった違和感は全く感じなくなってました。同監督の「アバター」も当時は珍しいフルCGの映画でしたが、この作品のCGの映像技術も相当クオリティーが高く、そこはさすが世界の映画界に名を成すジェームズ・キャメロン監督だなーと感心しました。
チレン役にあのジェニファーコネリーが出ています、相変わらず聡明な美人で、高度な頭脳をもつ女性の役にぴったりハマっていました。
映画自体の完成度はかなり高い方だと思いますが、原作を知っていると、全体的にストーリーの進行が、やや駆け足気味で、それぞれのエピソードでのキャラクターの過去や心理的な細かい変遷までは、原作の様には、描かれておらず、そのためにキャラクターの行動動機に若干違和感が生じてしまっているところがあるのが少々残念に思いました。
しかしながら、多少原作との相違点はあるにしても、原作を知らない方でも十分に楽しめるくらい、日本の漫画原作のハリウッド実写化としてはかなり良く出来ていると思います。
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