男のロマンをぎっしり詰め込んだ超大作アクション
2020年8月23日 15時41分
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総合評価:
4.0
布袋寅泰の「キル・ビル」のテーマがかっこいい映画です。それだけではなく、ブルース・リーのトラックスーツに日本刀など、男の憧れとロマンが詰まっています。
ストーリーは復讐劇で、主人公のブライドが結婚式の際に殺し屋ビルの組織に殺されたことから、ブライドが復讐を始めます。ブライド自身も昏睡に陥り、4年もの歳月を過ごしてしまいました。非常にハンデのある状態から、彼女はビルに辿り着けるのでしょうか。
千葉真一が登場したり、「GOGOユウバリ」として栗山千明が出演するなど日本人にとっては驚くようなキャスティングがされているのも面白いです。タランティーノ監督自身が大の日本映画と特撮のファンであることから、びっくりするようなところで引用されていたりします。
見どころはブライド演じるユマ・サーマンの殺陣です。日本刀アクションには慣れていないはずの彼女ですが、さすがに女優らしくかっこよく演じています。雪の庭園でのオーレン石井(ルーシー・リュー)との対決などはとてもかっこよいです。しかもかなりエゲつない殺陣もこなしています。キャットファイトのようにならず、あくまで剣士として戦ったのは男性でも女性でも憧れてしまうでしょう。
日本そのものではありませんが、高級料亭の雰囲気や庭園などはよく作られています。この無国籍感を楽しむのも個人的にはお勧めです。あり得ないだろと言わず、海外の人からするとこんな雰囲気で伝わってるんだなと見ると面白いでしょう。