検索 映画ポップコーンについて
登録/ログイン

「「人斬り」「守銭奴」と呼ばれても守り通す。愛する家族を・・・。」 壬生義士伝 Marchantさんの映画レビュー

壬生義士伝 When the Last Sword Is Drawn

「人斬り」「守銭奴」と呼ばれても守り通す。愛する家族を・・・。

このレビューにはネタバレが含まれています

2021年2月19日 15時14分 役立ち度:0人
総合評価: 5.0
原作は「地下鉄に乗って」・「鉄道員」の作者・浅田次郎の同名小説。監督は後年の作品「おくりびと」で有名な滝田洋二郎。

時は江戸末期幕末。15代将軍、徳川慶喜が即位。

同じ時、京都守護職から新たに幕府から名を与えられた剣客集団【新撰組】が花の都、京都で幅を利かせていた。

そんな時、一人の浪人が入隊試験場に現れる。彼の名前は吉村貫一郎。南部盛岡藩の下級武士で私塾を開く教師でもあった過去があるが、ある理由で藩を脱藩した武士。

その当時、脱藩行為は藩の体制に唾を吐く+亡命に等しき禁忌と捉えられていた。

しかし、端から見て素行が悪い脱藩浪人には見えない。紹介の時の終始笑顔の時と新撰組2番隊隊長・永倉新八との互角の手合わせをしていた彼の剣士としての顔のギャップに局長である近藤勇や参謀の伊藤甲子太郎【剣の流派が同門】は思わず毒気を抜かれてしまう。

そんな時、1人の隊士が彼を斬ろうと心に決める。3番隊隊長.斎藤一。人が良く見える人間ほど性根は醜く澱んでいる【糞袋】に見える彼は、吉村の本性を暴きたいと思ったからだ。

その夜、斎藤は予定通り襲うが剣術は免許皆伝の腕前の吉村は堂々と渡り合う。

そして斬り合う度に【死ぬ訳にいかん】と言う吉村に興味が無くなった斎藤は腕前を試した戯れとして刀を納める。

吉村が死ぬ訳にはいかない理由。それは盛岡に置いてきた妻子だった。

下級武士の身分では家族を食わせられないほど貧しかった吉村。しかし、藩主で幼馴染でもある大野次郎右衛門に藩の財政が苦しい中で頼み込む訳にもいかない。

剣の腕だけはあった吉村は意を決して脱藩した。全ては残した家族に仕送りをする為に。

その腕が見込まれたのか吉村は一般隊士の他に剣術指南役として入隊。

幕府転覆に動く維新志士を取り締まりながら、徐々に隊から名前が知られるようになる。

ついには彼の内情を知っていた裏切り者から【守銭奴】、【人斬り貫一】と呼ばれるようになり維新志士から恐れられるようになる。

これ以上は本編を見て楽しんでみてください。決して損はさせません。

局内の裏切り者を炙り出す密偵として活動していた斎藤とも奇妙な友情を持つようになるシーンも見どころです。。局中法度に違反した際に金を貰う代わりに揉み消したり、斎藤の情婦である舞妓の仲を取り次いだりと、何かと斎藤に気を遣う吉村。基本人を信じない斎藤も吉村の頑固な性格に根負けした形で受け入れていくんです。

あと、新選組と言えば浅葱色にだんだら模様の隊服が有名ですが今作の隊服は赤と黒のだんだら模様と従来とは真逆の色合いで、その衣装が非常にカッコいいんです。
詳細評価
  • 物語
  • 配役
  • 映像
  • 演出
  • 音楽
イメージワード
  • ・悲しい
  • ・笑える
  • ・泣ける
  • ・勇敢
  • ・切ない
  • ・かっこいい
  • ・コミカル
  • ・スペクタクル
このレビューは役に立ちましたか? 役に立った

オススメ情報

↓↓みんなが読んでいる人気記事↓↓

【2024年】動画配信サービスおすすめランキングに注意!人気を無料や利用者数、売上で比較!徹底版

→【すぐわかる】動画配信サービスおすすめランキング【忙しいあなたへ】人気を無料や利用者数、売上で比較!簡易版

映画のレビューを書くと、あなたの好みの映画が見つかります!

似ている作品