姉妹について考えさせられました
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月1日 12時47分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
人口過剰で厳格な一人っ子政策を推し進めている世界が舞台で、特にそれを統括している「児童分配局」の存在が不気味でした。
最初、ここの方針内容の「2人目以降の子供はコールドスリープを施し、人口問題が解決したらまた目覚めさせる」という事をこの世界の人々と同様に信じて観ていましたが、それは後でひっくり返されていきます。
この7姉妹が、そんな世界にどう生き抜いていくかが焦点かと思っていましたが、その裏には本当の怖い真実が隠されていた事に驚いてしまいました。
同じように生まれながら「長女」という立場が、他の姉妹とは違った感情を作り上げてしまった悲哀も感じられました。少しのシーンでしたが、威厳を持って育ててくれていた祖父の弱い部分を見てしまったのが長女である事も何か意味を持たせている様に思えました。
30歳になったある日マンデーが帰宅しなかった事や自分達の秘密が暴露されてからは、一気にハードな展開になり分配局との闘い、最後には姉妹同士の闘いもあり、最後まで目の離せない展開にすごく惹きつけられました。
イメージワード
- ・悲しい
- ・恐怖
- ・絶望的
- ・知的
- ・切ない
- ・パニック