一人の革命家の話ではない
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月18日 13時33分
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総合評価:
5.0
『モーターサイクルダイアリーズ』というとかのチェ・ゲバラ著による旅行記でそれを映像化したのが本作ですが、良い意味で「一人の革命家の物語」ではありません。
二人の青年による青春群像劇となっています。
最初、観始めた時には「きっとエルネスト(チェ・ゲバラの本名)は何かきっかけがあって革命家を目指すに違いない」という先入観で見ていました。
しかし、映画の半ばに差し掛かる前にその事はすっかり忘れていましたね。
勿論良い意味で没入してしまっていたのでした。
この映画は二人の若者の旅の話であり、革命家の魂の軌跡でもあり、また成長物語でもあります。
それらの要素が綺麗に混ざっており最高のアンサンブルになっています。
先に書きました革命家を目指すきっかけとなりそうなエピソードも勿論出てきます。
しかし、映画そのものの全てが重厚であるため一エピソードに過ぎない感じです。
「個人的に十本映画を選べ」と言われたら間違いなく入れるであろう作品です。
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