よくぞ世に送り出してくれた!
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月7日 11時53分
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総合評価:
5.0
よく、こういう内容の映画が作品として世に出たな、鑑賞中にもう夢中だった。
核爆弾を理科の先生が作るとか、警察に要求することが、ローリング・ストーンズの来日とかだったり。
それでも充分驚いているのに、CG無しで、ここまで撮ったのか?と驚きを通り越して、笑ってしまう。
プルトニウムを盗んで、自分で爆弾作るとか、もう発想が中二病。
核爆弾を作る時のBGMと、誠演じる沢田研二には、癒やし効果がありました。
観ているこっちが心配になるほど、撮っている場所の許可を取ったのか?ゲリラな撮影?と、ストーリー以外でもハラハラさせられる。
理科の先生、誠演じる沢田研二が、ニヒルで、無気力感が、逆に彼のアンニュイ魅力と相まって、誠=ジュリーにしか見えない。これを観た人は、動画漁って、80年代の歌う沢田研二を観て欲しい。
必ず、心掴まれるはず。
そして、義理人情に厚い男性を演じてきた菅原文太の渋さ。任侠もののイメージが強いこの人が、警部。それだけで、任侠物が好きな者にとっては、違う面が見れて、充分嬉しい。
DVDのジャケットも、映画の魅力をふんだんに盛り込んでいて、こちらもカッコいい。
昭和の映画、というジャンルでくくれる映画ではない映画全体の熱量が半端ない作品。それなのに、しれ〜としている沢田研二に惚れる。