そこまでして母親に隠したいのかと不思議でした
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月23日 13時01分
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総合評価:
3.0
この映画は、東ドイツの社会主義体制に誇りを持っている主人公の母親が心臓発作を起こしてしまい、意識が戻るまでの間にベルリンの壁が崩壊してしまった事実を母親のために隠すという話です。
正直なところ、そんな多くの人を巻き込んでまでして東ドイツの西欧化を母親から隠す必要があるのかなという印象がありました。これは資本主義の平和な日本で生きている私には理解できない感覚なのかなという風に考えさせられました。しかしある意味母親への隠蔽に協力してくれた周囲の人達は非常にお人好しだなと思いました。いくら心臓発作を再発させないための案と言っても、むちゃくちゃだなと思いました。
また映画では東西ドイツの生活レベルの格差や、東ドイツへの西ヨーロッパやアメリカ文化の流入の様子が描画されています。それは新鮮で興味深いものでした。
東ドイツを中心とした映画というのは初めて観賞しましたので、非常に新鮮さがあり、景色などを楽しむことができました。