哀感あるバイオレンス映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月7日 11時36分
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総合評価:
4.0
「チェイサー」を撮ったナ・ホンジン監督の映画ということで期待して観ました。前作はハラハラさせるシーンが多い映画で、本作はかなりグロめのバイオレンスシーンが多い映画でした。
主人公は単身で依頼されたことを実行しようとしますが、何かとうまくいかずに韓国のマフィアや中国の犯罪組織がストーリーに絡んできます。
3つ巴のバイオレンス満載の映画になっています。なんといっても中国の犯罪組織のミョン社長(キム・ユンソク)は迫力満点で、その相手をする韓国の犯罪組織や主人公が大変な目に遭っていました。
ナイフや斧、骨付お肉など様々な凶器が出てきて、血まみれの展開が続く映画です。
韓国映画には迫力ある銃撃戦が出てくることが多いですが、本作ではナイフや斧などのいかにも痛そうな刃物が中心です。食事のシーンも多く、映画の中に出てくる町中の食堂の食べ物がとてもおいしそうでした。
主人公は中国の朝鮮族ですが、実際に韓国に出稼ぎに行っている世帯が多く、子供の世話は祖父母がするなど、家庭や社会が荒廃しているそうです。
ナ・ホンジン監督はその後「哭声/コクソン」も撮っていますが、悲哀感のあるアクション映画ということが本作の特徴です。