世間の評価はとても高いけれど・・・
2021年2月6日 21時55分
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総合評価:
3.0
アカデミー賞脚本賞受賞、ゴールデングローブ賞最優秀作品賞、男優賞ノミネートと、世間ではとても評価が高いこの作品。あらゆる映画サイトでもベタ褒めするコメントが少なくありません。
確かにホラー・サスペンスをベースに、アメリカに根強くはびこる黒人人種差別問題を深くえぐり出していく手法は興味深いものがありました。
でも個人的には、同系統の他作品と比べて特別際立っているという感想は持てませんでした。冒頭から無数に張り巡らせた伏線を評価する声も多いですが、そんなに凄いかなあ??というのが正直な感想。
もっとも、この作品の面白さが分かるのは2回目以降、と言われているので、2回3回と観ていけばまた評価が変わってくるかもしれません。
同監督の『アス』も黒人を描いた異色作品。こちらも出だしは良かったものの、鑑賞後の自分の評価はそれほど高くなかったので相性もあるのかな。
コメディ要素が含まれているという割に笑えるポイントがよく分からず、ホラーを歌っている割には大して怖くない。ただ、冒頭の誘拐シーンは日常生活でも充分に起こり得そうなシチュエーションで、これから何が始まるんだろうという得体の知れない不気味さと相まって、個人的には一番恐ろしいシーンでした。