ゲット・アウト
ニューヨークで写真家として活動している黒人のクリス(ダニエル・カルーヤ)は、週末に恋人の白人女性ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の実家に招かれる。歓待を受けるが、黒人の使用人がいることに違和感を覚え、さらに庭を走り去る管理人や窓に映った自分を凝視する家政婦に驚かされる。翌日、パーティーに出席した彼は白人ばかりの中で一人の黒人を見つける。古風な格好をした彼を撮影すると、相手は鼻血を出しながら、すさまじい勢いでクリスに詰め寄り……。
このレビューにはネタバレが含まれています
2017年のアカデミー賞脚本賞受賞作。 日本でも公開当時結構な話題となっていた覚えがある。 コメディタッチの部分もあり、風刺の効いたホラーということだった。 最近になってやっと鑑賞ということになったのだが…… 黒人の使用人や庭師への演出の中で、ところどころ怖いと思わせるものがあった。 またいまだに根強く残る、黒人差別への風刺が描かれているという事も分かった。 けれども、このオチは一体何なのか? 現実的だからこそ不思議で怖いと思われた話だったのに、一気に非現実的な世界へと 話を飛ばしてしまって、果たしていいのだろうか。 風刺も現実的な話の中であればこそのものだが、こういう展開の中ではその効果も 半減してしまうのではないかと思ってしまった。 せっかく面白いと思った映画の前半部分を、後半部分が台無しにしてしまった、と 個人的には感じた。 ……のだがしかし、冒頭であげた通り、結果アカデミー賞の「脚本賞」受賞なのだ。 えー、あー……まあ、とりあえず物語は置いておいて、 各所での演出にはとてもいいものがあったので、 この監督(ジョーダン・ピールというコメディアンらしい)の次回作には期待したいと思った。
アカデミー賞脚本賞受賞、ゴールデングローブ賞最優秀作品賞、男優賞ノミネートと、世間ではとても評価が高いこの作品。あらゆる映画サイトでもベタ褒めするコメントが少なくありません。 確かにホラー・サスペンスをベースに、アメリカに根強くはびこる黒人人種差別問題を深くえぐり出していく手法は興味深いものがありました。 でも個人的には、同系統の他作品と比べて特別際立っているという感想は持てませんでした。冒頭から無数に張り巡らせた伏線を評価する声も多いですが、そんなに凄いかなあ??というのが正直な感想。 もっとも、この作品の面白さが分かるのは2回目以降、と言われているので、2回3回と観ていけばまた評価が変わってくるかもしれません。 同監督の『アス』も黒人を描いた異色作品。こちらも出だしは良かったものの、鑑賞後の自分の評価はそれほど高くなかったので相性もあるのかな。 コメディ要素が含まれているという割に笑えるポイントがよく分からず、ホラーを歌っている割には大して怖くない。ただ、冒頭の誘拐シーンは日常生活でも充分に起こり得そうなシチュエーションで、これから何が始まるんだろうという得体の知れない不気味さと相まって、個人的には一番恐ろしいシーンでした。
本当に本当に本当に、人生ベスト1と言えるほど面白かった映画です。 伏線回収系で、最後にスッキリできる物語が好きなのですが、まさにそういう系。 中盤くらいまでは、「ん?」「どういう事」?「あれ?」というような、いや〜〜な違和感を覚える場面がちらほら。 違和感に繋がりがないように見えるし、よくわからないが、なぜか引き込まれる。 そう思ってみると、後半にかけてバンバン謎が解けて、疑問に残る部分なし。ラストも個人的には好みな結末で、めっちゃくちゃ楽しめました。 町山さんの解説を見ると、監督がコメディアンである事、白人・黒人の間に生まれ、どちらからも煙たがれた経験を持つ事など、ゲット・アウトが出来た背景や、ゲット・アウトに含まれるメッセージをよりよく理解できたのでオススメです。 ホラー映画は苦手なタイプで、ゲット・アウトにも一部含まれるグロいシーンは目をつぶってしまいましたが、グロいシーンが苦手な方も絶対に見る価値があります!! 同監督のアスもおすすめ。
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