アカデミー賞脚本賞受賞……ってマジ?!
2021年2月21日 00時48分
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総合評価:
3.0
2017年のアカデミー賞脚本賞受賞作。
日本でも公開当時結構な話題となっていた覚えがある。
コメディタッチの部分もあり、風刺の効いたホラーということだった。
最近になってやっと鑑賞ということになったのだが……
黒人の使用人や庭師への演出の中で、ところどころ怖いと思わせるものがあった。
またいまだに根強く残る、黒人差別への風刺が描かれているという事も分かった。
けれども、このオチは一体何なのか?
現実的だからこそ不思議で怖いと思われた話だったのに、一気に非現実的な世界へと
話を飛ばしてしまって、果たしていいのだろうか。
風刺も現実的な話の中であればこそのものだが、こういう展開の中ではその効果も
半減してしまうのではないかと思ってしまった。
せっかく面白いと思った映画の前半部分を、後半部分が台無しにしてしまった、と
個人的には感じた。
……のだがしかし、冒頭であげた通り、結果アカデミー賞の「脚本賞」受賞なのだ。
えー、あー……まあ、とりあえず物語は置いておいて、
各所での演出にはとてもいいものがあったので、
この監督(ジョーダン・ピールというコメディアンらしい)の次回作には期待したいと思った。