最初から最後まであたたかい。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月22日 16時33分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
辛いとき、特効薬になりそうな映画です。
みんなみんな、登場人物全員が温かい。
「家族とは、変化するもの」というセリフはとても誠実で優しい言葉。
変わる生活を受けとめ、子どもを理解しようと奮闘し、それでも戸惑う健一はとても人間らしい。そんな健一を支える人たちもまた、誠実で優しい。
子どもの成長に妻のいない時間を感じる健一がなんとも切ない。ただその10年間は愛に溢れていて、胸が締め付けられました。
そして義父と義母のおふたりの演技、ハイタッチをするシーンは本当に大好きです。
白鳥玉季ちゃんの演技はやっぱり光っていて、これからどんな役をやってくれるのか、本当に楽しみです。
家族をテーマにした映画は沢山あって、家族はかたちがないから色んな描き方ができる。社会派のようなストーリーもあれば、1度そのテーマについて考えなきゃと思わせてくるようなストーリーもある。
けれど、やっぱり私が好きだと感じるのは、こういうあたたかい物語。
楽しい気持ちでもなく、感動ひとつでもなく、力を貰えて、ありがとうという思いでいっぱいにさせてくれる、こういう映画が好きです。
また観ます。