子どもよりも大人に観てもらいたい映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月11日 17時40分
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総合評価:
5.0
キングコングの西野さんが手掛けた絵本が大ヒットしていることは知っていますが、結局絵本は読まずにあらすじを知らない状態で映画を観に行きました。ポスターだけ見ると黒い雲に覆われた町の環境問題がテーマの映画に見えますが、全然違う内容の映画です。
ネットで内容が説教臭いという口コミを読んだので、あまり期待していなかったのですが、本当に大人でも泣けました。様々な意見がありますが、子どもよりも大人にぜひ観てもらいたい映画です。
主人公ルビッチがプペルに星のことを話して、口止めをするシーンは私自身にも似たような経験があり、そのあたりからルビッチと自分を重ね合わせていました。クライマックスで父親ブルーノが生前にプペルにかけていた言葉である「下を見るな、揺れるからな」と「手のかかる息子だな」をプペルが言ったときは涙腺崩壊でした。また、母親ローラの「謝らなくていいんだよ」にも泣いてしまいました。次回観るときもルビッチとブルーノ(最後はプペル)、ローラのやりとりは涙なしには観られないと思います。
映画が終わるとマスクが替えないといけないくらい涙で濡れていました。ルビッチをはじめとする登場人物がたとえ周囲にバカにされても夢や目標を持つことは正しいことで、挑戦することを諦めてはいけないと教えてくれる素晴らしい映画です。私も下ばかり見ないで明日からは上を向こうと思います。そして、これから劇場に行かれる方はぜひ替えのマスクを持っていくことをおすすめします。