映画 えんとつ町のプペル
煙に覆われたえんとつ町で暮らす人々は空を見たことがなく、ましてや空には輝く星があるなどと信じる者は誰もいなかった。だが、えんとつ掃除人の少年ルビッチだけは父親の教えを信じ、空を見上げては、煙の向こうにはきっと星があるはずだと思っていた。町の住人たちはそんなルビッチを笑い者にし、一人ぼっちになってしまった彼が出会ったのは、ゴミ人間プペルだった。
前々から気になっていたので観てきました。 ストーリーは至極単純で、物語を彩るキャラクター達のセリフもシンプル。起承転結が非常に分かりやすく王道まっしぐらな作品といったイメージを抱きました。子供にも分かりやすく楽しめるように構成されていて、序盤の疾走感や映像の美しさも相まって記憶に残りやすい作品だと思います。 声優陣の働きには非常に驚かされました。特にスコップの息継ぎを感じさせないセリフ回しは素晴らしかったです。 この映画の不思議なところは、とてもシンプルなのに深く思考させられてしまい、見終わった後の余韻を長く楽しめるというところでしょうか。 観終わった後、なぜ自分はあの場面で涙が流れ感情を動かされたのかと、思わず帰り道で考えてしまいました。 映画館を出て、真っ先に空を見上げた人は少なくないと思います。自分の心の中にある煙と向き合った人も。 リピーターが多いのも頷けます。 海と面してるという町の設定が分かりずらかったのと、一つ一つの挿入歌は雰囲気に合っていて良かったのですが個人的にはエンディング曲が好きだったので一曲減らしてその曲をアレンジした方が良かったのではないかなと思いました。曲の種類が多すぎました。 細かくつけるなら☆4.3つけたい作品で、これまで見てきた映画の中でもかなり上位です。 親としての感想は、子供の感情が豊かなうちに観せたい作品。 次回作に期待しています。
このレビューにはネタバレが含まれています
キングコングの西野さんの絵本が映画になったのかぁ。最初はそのくらいの印象でした。 芸人さんが作った映画だし、話題性はある。けれど、ここまで心を動かされ、映画館にいる間中、優しい気持ちに包まれることになろうとは思ってもみませんでした。 単に話題性のある、タレントさんの映画、というわけではありません。 物語の登場人物は、現代社会に生きる人々を投影しています。現代のネット社会を投影しているとも考えられるでしょう。 目立った言動をする者がいれば、すぐにそれを抹殺しようとする者がいる。夢を語る者は、馬鹿扱いされ、干され、笑い物にされる。この作品は、そんな現代の在り方に一石を投じています。 いつから大人になってしまったんだろうと、映画を見終えて考えました。 プペルのように、キラキラとした瞳で、他人から何を言われようがからかわれようがそんなこと関係なく、本気で夢を追いかけていた、汚れを知らない純粋な子どもの頃の心を、いつどこに置いてきてしまったのだろうと。 もっと夢を語っていいんだ、もっともっと夢を追いかけていいんだ、プペルから勇気をもらいました。 そして、誰もが一人じゃないということ。 どんなに孤独だと思っていても、必ずあなたを応援してくれる、あなたを助けてくれる人がいるということも、この作品は教えてくれます。 もしかしたら、あなたに対して文句を言ってきたり、足を引っ張ったり、傷付けようとしてくる人が、一番の味方なのかもしれないのです。 あなたが夢を叶えたり、成功したりされたら、自分が夢をあきらめ、つまらない毎日を送っていることが辛くなるから。夢をあきらめたことが間違いだったんだって、そう思うことが怖いから、あなたを攻撃しているだけなのかもしれません。 私は、他人の夢を笑う大人にはなりたくない、そう思いました。 夢を信じることが、一生懸命頑張ることが、いつからかダサいと言われるようになったこの社会で、あなたはどう生きたいですか? 夢を追いかける大人か、そんな人を叩くことしかできない大人か。 観てよかった、本当にそう思います。 この作品を通して、西野さんのこの昨日にかける熱量が伝わってきて、さらに応援したくなりました。 夢を追いかけ、奇跡を起こした西野さんのことを。
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