前々から気になっていたので観てきました。
ストーリーは至極単純で、物語を彩るキャラクター達のセリフもシンプル。起承転結が非常に分かりやすく王道まっしぐらな作品といったイメージを抱きました。子供にも分かりやすく楽しめるように構成されていて、序盤の疾走感や映像の美しさも相まって記憶に残りやすい作品だと思います。
声優陣の働きには非常に驚かされました。特にスコップの息継ぎを感じさせないセリフ回しは素晴らしかったです。
この映画の不思議なところは、とてもシンプルなのに深く思考させられてしまい、見終わった後の余韻を長く楽しめるというところでしょうか。
観終わった後、なぜ自分はあの場面で涙が流れ感情を動かされたのかと、思わず帰り道で考えてしまいました。
映画館を出て、真っ先に空を見上げた人は少なくないと思います。自分の心の中にある煙と向き合った人も。 リピーターが多いのも頷けます。
海と面してるという町の設定が分かりずらかったのと、一つ一つの挿入歌は雰囲気に合っていて良かったのですが個人的にはエンディング曲が好きだったので一曲減らしてその曲をアレンジした方が良かったのではないかなと思いました。曲の種類が多すぎました。
細かくつけるなら☆4.3つけたい作品で、これまで見てきた映画の中でもかなり上位です。
親としての感想は、子供の感情が豊かなうちに観せたい作品。
次回作に期待しています。