奈良の街並み
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月17日 10時30分
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総合評価:
4.0
河瀬直美監督は、神戸の事件を受けて少年事件の映画を撮ろうと考えていたことが、このような犯罪被害者遺族の映画を作ることになったとのことです。
主演の高校生は河瀬監督が教育テレビの討論番組で知り合った人です。
父親役の生瀬勝久さんが、終盤に高校生になった息子にいろいろと話すシーンはアドリブで演じたとのことで、俳優としての底力が解ります。
本作では何かと奈良の街並みの綺麗な風景が出てきますが、犯罪被害者遺族のその後についての映画になっています。
淡々とした高校生の日常の中で、そのことが描かれてゆきます。
それ程予算規模も大きな映画ではないようですが、意外なところでメジャー女優の樋口可南子さんが出ていたのが意外でした。
河瀬監督の演じた母親役は、本来別の女優さんがする予定だったのが、急に来ないことになり、監督が演じたとのことです。
ある程度の大きさの映画館で観ましたが、観客数が見込めないためか、名探偵コナンと交互に上映していました。