ドキュメンタリー風という作風が悪い方向に作用しているように思う。
2021年5月18日 13時58分
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総合評価:
2.0
コロンバイン高校での銃乱射事件を基にした映画です。
生徒の平凡な一日を描きつつ、犯人となる高校生の犯行を行う瞬間までを描きます。
この映画はリアリティを持たせるために台詞は現場で考えられ、役者も本名で登場しているそうです。
そのため観ている側としてはまるでドキュメントでも観ているような気分にさせられるのですが、正直道義的な理由で良い作品とは思えませんでした。
というのも犯人となる生徒達がなぜ犯行に至ったか?といった背景は一切説明がありません。
これでは観ている側としては犯行を行った生徒をただのモンスターとしてしか観れない。
それでいてドキュメンタリータッチで作っているのは悪い意図があるのでは、、とすら思ってしまいます。
リベラルな印象が強いヴァンサントがやる事とは思えなかったです。
高く評価している人の話を聞くと「美しい音楽」「美しい映像」そんな感じです。
部分的には新しいアイディアも取り込んでますし、確かに映像等々も美しいのですが総体的な映画作品としては良いとは言えません。