きっと、あなたがいます。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年9月1日 13時36分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
共感度100%を謳っている本作品。
私は坂本裕二さんがとても好きで、彼の作品はほぼみております。
ストーリーは単純で、運命的な二人が出会い恋に落ち順調に過ごしますが社会の時間の流れに逆らうことが出来ず少しずつすれ違っていく…というものです。
どこにでも転がっていそうな話しや人物をリアルに描く、坂本裕二さんの魅力はそれに尽きます。独特の長いセリフの言い回しも特徴的です。ただ、本作品は坂本裕二さんの魅力を出し切れてはいないように感じました。映画ということもあり、万人受けを狙った感じは正直否めません。
しかしどこが「自分自身」を感じさせる描写はさすがとしか言いようがありません。
有村架純、菅田将暉も個々のキャラクターを見事に演じ切っており、まるで身近で二人の成長や喜び、悲しみを体感している感覚になりました。
本作品の様な恋愛を経験している人は勿論、していない人もどこかに自身を感じるはずです。些細なすれ違いや喧嘩など「ああ自分も昔こんな風だったな、こんな風に感じたな…」と感じるはずです。
昔の恋人や自分、過去の恋愛に良くも悪くも必ず思いを馳せることになる作品。カップルで観るのはあまりおすすめ致しませんが、お一人でゆっくり鑑賞してみてはいかがでしょうか?