味わいのある映画です。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月27日 12時51分
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総合評価:
4.0
前作「ひとくず」でロンドン映画祭などいくつもの映画祭で賞を受賞した上西雄大監督の作品ということで、大阪の第七芸術劇場に鑑賞しに行きました。
土曜日の午後の上映で満席になっていました。
上西監督は十三の焼肉屋さんの息子で、当時は十三の商店街は人でごった返していたとのことです。今からは想像できない風景です。
本作は勝新太郎と田宮二郎の「悪名」を意識して作ったとのことで様々な登場人物が出てきますが、素材を十分に活かしきれていない感じがしました。
もっとシンプルにしたほうがテンポよく進んでいく映画になったと思います。
上映後の舞台挨拶で、上西監督と古川藍さん、徳竹未夏さんが本作について色々と話してくれました。
古川藍さんは教師役での出演でしたが、実際に拝見すると映画から受ける印象と違い、小顔で細身のモデル体型の美人でした。
徳竹未夏さんは、女優以外にスタッフとして様々な事をしているとのことです。小規模な映画撮影では、様々な事をこなす必要があるのでしょう。
前作も本作も、上西監督の育った地域の影響をかなり受けている映画なのだろうと思いました。次作の「西成ゴローの四億円」もロンドン映画祭で2つの賞を受賞したとのことなので、映画館に観に行こうと思います。